理事長 押村 侑希

私は歯科医師として、多くの子どもたちの歯並びや口腔機能の改善に携わってきました。
診療の中で感じ続けてきたこと、それは歯列不正や口呼吸が単なる「歯の問題」ではなく、
子どもたちの呼吸・姿勢・睡眠、ひいては心身の発達全体に深く関わっているという事実です。

きっかけは、日々の診療で出会った子どもたちでした。

歯並びや嚙み合わせの不調だけでなく、落ち着きのなさや集中力の低下、いびき、
口を開けて眠る姿ーー。

矯正治療を通して呼吸が整い、深く眠れるようになると、表情が明るくなり、学習意欲や
体力までも向上していく様子を、何度も目の当たりにしてきました。

この経験から、私は確信しました。

「適切な時期に正しい介入を行えば、子どもたちの未来は変わる」
そして、その介入の柱には歯列の改善・正しい呼吸・良質な睡眠が不可欠であるということを。

しかし現状、日本では予防的矯正や口腔機能の重要性、そしてそれが睡眠にまで及ぼす影響についての認知はまだ十分ではありません。誤った情報や、タイミングを逃した治療により、本来改善できるはずの問題が放置されてしまうケースも少なくありません。
そこで私は、正しい知識と適切な介入を広く社会に普及するため、NPO法人を設立する決意をいたしました。

本法人の主な活動内容

  1. 保護者・教育機関・医療従事者への予防的矯正・口腔機能・睡眠の啓発活動
  2. 健診・相談会を通じた早期発見と早期介入の推進
  3. 良質な睡眠と呼吸習慣の定着を目指したプログラムの開発と提供
  4. 国内外の学術研究と成果の社会還元

私たちは、すべての子どもたちが健やかな呼吸と深い睡眠、そして美しい笑顔を持って成長できる社会を目指します。 この理念に賛同くださる多くの方々と共に、未来の子どもたちへ健康と笑顔を届けてまいります。